日本の公共用水の水質はかなり改善されていますが、水質汚濁防止法で求められる水準から見ても良好な状態とはなっていません。一定規模以上(1日に50㎥以上)の排水を出している場合は水質を改善するための装置を設置しなければならないのですが、基準以下の小規模の会社等ではその設置は義務付けられていません。そのため汚濁された排水を放出し続けていることが、公共の水域のおける汚水が増えてしまう大きな原因となっています。小規模な会社とは飲食店や旅館等であり、その中でも畜産業から流れ出る廃水が大きな原因となっているのです。

では、そのような要因を招いている排水処理を解決するには、小規模な会社でも設置できる設備を容易に設置できる装置や技術が必要です。そこで水質が改善されれば、現状の水の汚濁の心配は一気に解決されていきます。規模は小さくても実際に汚水を浄化する設備を導入している会社もあり、排水に含まれる油分や微生物等を除去または分離させる装置を設置しています。しかし、まだまだ安価で操作も簡単である機器の開発は遅れており、全ての事業者が使用する状況にはなっていません。

排水処理に必要な技術ならば理論的には多くの方法はあるのですが、その技術を全ての会社や事業所が日常的に使え簡単に導入できる段階までは到達していません。必要とされる排水処理を行うための、更なる技術と装備の開発が待たれており重要な課題です。それが汚濁した水質を基準通りにするための、最も効果的な方法になります。