環境保護は世界的な課題で、日本でも環境を守るために様々な活動が行われています。工場から排出されている排水は、厳格な基準によりコントロールされています。河川や湖、沼などの公共用水域に排出する場合は水質汚濁防止法が適用されます。下水道に排出する場合は下水道法の適用を受けるので、適切な排水処理が必要になります。

排水処理には様々な方法があり、処理を行った後には水分を含んだ汚泥が排出されます。微生物を利用して有機物を分解させる生物処理は、有機性排水の処理に適しています。微生物は酸素が存在する条件で生存できる好気性微生物と、酸素がなくても生存できる嫌気性微生物に分類されます。好気性微生物は、溶存酸素を使って有機物を炭酸ガスと水に分解します。

排水中の有機物は、不要性と溶解性の固形物に分かれます。工場から出る排水には様々な汚染物質が含まれるため、有機物や油分など汚染物質ごとに異なるシステムを使用します。排水処理の無機系排水は、主に化学処理によって重金属などを分離します。凝集沈殿処理は、性状に合わせて重金属などの凝集剤を添加して沈殿分離させます。

重力沈殿を用いるシンプルな方法で、安定した処理が可能です。凝集加圧浮上処理は、加圧水に含まれる空気により物質を包み込み浮上分離させて除去します。膜を利用して物質を分離する膜分は、凝集沈殿タイプよりも小さなスペースで利用できます。様々な種類の汚染物質が含まれる工場排水は、複数のプロセスを組み合わせて処理されます。